「山内」のチーム作り。

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以前の私は、デザイン、パターン、縫製、染色など、全ての行程を自分で行っていました。

服作りを続けていくと、デザインとは違う一つ一つの工程の技術的な壁に多々ぶつかるようになります。

私は、技術の向上が製品品質の向上になり、商品としての価値が高まることにより、ブランドの信頼に繋がると考えているので、

技術の向上は製品を作る事において必要不可欠です。

しかし、全ての技術を納得するまで高めようと思うと、自分の時間だけでは限界を感じるようにもなります。

 

そんな中、2年前に一人の縫製士にシャツを縫っていただいた事がきっかけで、自分の考えはクリアになりました。

その出来上がりに本気で感動して、確実に追いつけない圧倒的な技術の差を感じました。

今まで自分の縫製には自信があったのですが、そんなものではない、完敗という感じでした。

しかも、そこにはすばらしいセンスをも感じました。

技術者にはセンスが備わらないのではないかと思っていたことも、この一件で考えが変わりました。

 

もの作りはとにかく根気のいる作業の繰り返しです。それを毎日毎日、何年も何年も淡々と繰り返し行います。

ある程度の技術が身に付くまでに少なくとも10年はかかると思います。

そんな職人から生まれる、美、味、あたたかみ、などは説得力が違います。

私は、服作りを始めて13年程ですが、その職業に従事してきた技術者の人からすると、足下にも及ばないと痛感しました。

 

それからは、それぞれの分野の技術者の人たちを集めてもの作りがしたいという考えを持つようになり、
自分はブランドの舵取りに専念しようと思えるようになりました。

人にはそれぞれの役割があり、そこをしっかり自分自身で把握して、お互いがお互いを尊重し尊敬し合えるような、チーム作りをしていきたいと思います。

現在のスタッフもそんな気持ちを持った最高の技術者達が集まっています。

もちろん私もそのチームの一員として、オールマイティーに全ての行程に精通していくために、もの作りの現場からは離れるつもりもありませんし、
「山内」は、もの作りが根底にあるブランドですから、私自身も作り手でいる事には変りありません。

 

2015. 6.
作 / 山内