ライナー付きミリタリーコート(1718a11)

ハンガーにかけた状態だけで、オーラがあり、羽織って見たいと思わせるコート。

そんな事を思いながら、今期のコレクションはこのコートからスタートしました。

 

山内の使うコットン素材は、ほとんど一つの機屋さんの生地で、山内最初のコレクションから大変お世話になっています。

私は機屋さんにしてもセレクトショップさんにしても、とても長いお付き合いになる事が多いです。

もちろん良いモノがあって繋がる縁ですが、最終的には人と人ですので、お互いに理解しあって、より良いモノ作りができる人間関係が必要になっていきます。

そうなると自ずと時間は必要になりますし、深い関係にならなければ、深みのあるモノ作りは絶対にできないと思います。それは卸先のセレクショップさんとの関係も同じく、モノのみで繋がる縁は、結局良い方向には行かないのではないかと思います。

 

このコートの表地に使用した高密度二重織の生地も、同じ機屋さんの物で、約3年使い続けています。

表面の乾いた風合いが、男のコートによく似合います。

男の服に余分なデザインはいりませんが、男の服には堅牢さが必要です。

丈夫で、細部までの作り込みは、男服の醍醐味だと思います。

全て表からの30番糸ステッチで、自分の思う一番綺麗で繊細な運針17針で統一しています。 ※運針-3cm間のミシン目の数 (通常30番糸ステッチは12,13針程度)

生地はしっかり男っぽく、作りは繊細に、そんな感じが好きです。

 

ライナーの裏地にはキャメルのメルトンを使用しました。

現在日本でキャメル地を生産している機屋さんは皆無ではないでしょうか。しかもキャメルを黒染めする技術は相当難しく、日本の一つの染工場でしか加工できないと聞いたことがあります。

しかし、その工場も時代とともに廃業されたため、この日本産キャメルメルトンのデッドストック生地を見つけた時は感動しました。

保温性はもちろん、しなやかで、上品な光沢があり、今期のファースト品番のアイテムを引き立たせてくれます。

ライナーのパーカーは、コートから取り外して単品でも着用可能で、3WAYの着用方法がある事も特徴です。

 

最初に作り始めた品番ですが、なかなかしっくりくる仕上がりにならず、何度もライナーの素材や形を作り変えて、結局サンプル製作期間の中盤まで、悩みながら修正を繰り返しました。

そんな時にキャメルメルトンに出会い、ようやく納得の仕上がりになりました。

 

品番 / 1718a11
色 / olive  , black
サイズ / 2. 3. 4.
価格 / ¥ 160,000 + tax
混率 / コート – 綿 100%
ライナー – 表 – 綿 100% , 裏 – キャメル 90% 毛 10%, 袖裏 – 綿 70%  ポリエステル 30% , 中綿 – ポリエステル 100%