ギャラリー限定の真髄
山内のギャラリー限定シリーズ。
ギャラリー限定シリーズの目的は、年2回のコレクション時期以外でも新作をご提案するラインとしてだけではありません。
コレクションではあまり提案することのない、ちょっとした贅沢を日常に溶け込ませることもその一つです。
山内はコレクションブランドのとして、毎シーズン様々なアイテムをご提案しています。
しかし山内のもう一つのコンセプトである高いクオリティのものつくりを追求することと、コレクションブランドとして毎シーズン異なるデザインのアイテムをご提案することは本来全く異なる方向へ向けた行動です。
これまで服といえば外着のイメージが強かった中で、コロナ禍を機に多くの人が屋内で着る服について考え始めたように思います。
それはつまり、見せる服としてだけでなく着心地も重視した着る服として服を捉え始めたことになります。
デザインだけでなくその着心地や仕上がりの完成度を重視する、そんな山内のものつくりの方向性はとてもその流れに沿っているように思います。
山内のものつくりを徹底的に突き詰めて幅広く着用可能なアイテムを作る。
そんな山内のギャラリー限定シリーズに新たな一着が加わりました。
【ygs42-232】
葛利毛織物さんで織り上げられたノーミュールシングウールを用いたワイドカラーシャツ。
今回使用した生地は葛利毛織物さんで定番的に織られている生地です。
一見プレーンな生地ですが、様々な糸を用いて織り上げられており、見れば見るほどその表情の豊かさに気づきます。
また、上品なタッチやその使い勝手の良さから非常に山内の洋服と合う生地の一つです。
コレクションでは常に新しさをご提案するため、目新しい生地や凝ったデザインが並びます。
常に新しいものが求められるこの業界において定番的なものやシンプルなものはマイナスに捉えられることもあります。
そのため今回のようなプレーンな生地は、モノの良し悪しとは別にコレクションでは出しづらい現状があります。
しかし、変化し続けるこの世の中で安定してクオリティを維持していくことは、ある種新しいもの製作することより遥かに難しい場合もあります。
今回生地を織ってていただいている葛利毛織物さんは大正から続く機屋さんです。
変わらないモノづくりを残していくことの大切さと大変さをとても理解されている機屋さんになります。
そんな葛利毛織物で定番的に出されている生地は、試行錯誤と改良を重ねた上で出来上がったいわば「完成された生地」です。
ウールを知り尽くした葛利毛織物さんが自信を持ってご提案する生地は非常に完成度が高く、長く使えば使うほど圧倒的な違いの出る生地です。
デザインの面から見るとなかなか扱えない定番的な生地も、モノづくりの面から見ると経験と技術が突き詰められた生地となります。
今回はそんな生地とプレーンなデザインのシャツが組み合わさった非常にギャラリー限定らしい一着に仕上がりました。
デザインのみに留まらず、モノとして非常に高い完成度で仕上がった今回のウールシャツ。
この秋から次の春先まで、そして今後のawシーズンにおいて使えば使うほど魅力が増すアイテムに仕上がっています。
暖かい日は一枚で肌あたりが温かく、寒い日は重ねて着ても様になるそんなシャツアイテムをこの冬いかがでしょうか。
https://yamauchi.jp.net/collections/limited/products/ygs42-232
店頭でもオンラインでも販売しておりますので、是非この機会にご覧ください。