個性より大切なものとは。

 

こんにちは、知美です。

今年の冬は、awコレクションで個人的なオーダーを色々させていただき、ルームウエアやlimitedの冬小物も含め、快適で大満足な季節を過ごせております。

自分の人生をステップアップさせたい時、身の回りもワンランク上を目指したくなりませんか???

先行投資は大きくなりますが、自分の機嫌は自分で取る。その方が、いい結果が得られる。最近はそんな気分なんだと感じている次第です。

元々冬が苦手な私ではありますが、"視点" を変える事により、冬を楽しめているように思います。

 

 

さて、題名にあった話ですが・・・

私達は二世帯で同居をさせていただき、生活を共にしています。

「バカの壁」

リビングの本棚にあった背表紙が目に留まりました。

表紙の次に目次をザーっと読んでふむふむ。

 

▶︎「他人のことがわからなくて、生きられるわけがない」
▶︎「知りたくないことに耳をかさない人間に話が通じないということは、日常でよく目にすることです。これをそのまま広げて行った先に、戦争、テロ、民族間・宗教間の紛争があります。」

著者は東大医学部教授をされていたとの経歴で、なかなか読み進めるうちに脳科学などの観点で難しい説明もあったが、ふと腑に落ちた。 

個性を優先させることで、【常識】を放置したままでは社会は成り立たない。

現代社会が見落としてしまった壁。

 

家の中にも関わらず、持ち主がわからない一冊の本でしたが気づきがありました。

いろんな想いや繋がりがあって、今を生きていることがわかります。

 

・・・・

 

山内は全ての世界....ではなく、まず日本を良くしたい。と言う気持ちが込められています。

アトリエ内では『思いやり』を大切にモノ作りをしています。

デザイナーが最近よく口にすること、本当に皆んな変わってる。

相手の気持ちを考えていればできない行動ばかりを身勝手にしているように映っているのかも知れませんし、この後に及んで自分の頭では何一つと考えずに能天気でいられる姿を不気味に感じているのかもわかりません。

 

楽の向こう側を見ようとしなければならない。

今、楽な方向へ誘われた後が牢獄だと知ったとしても、今の「楽」を選びますか??

 

我らは紳士服メーカーであり、単なる洋服屋ですが、【売るもの】・【持ち帰るもの】は洋服だけとは思いません。

私はそれを念頭に置いて、今後に繋がる「考え方」と、新たな "視点" をお伝えしていけたらと考えております。

 

好きなことだけ、気になることだけ、AIに促され流されていく生き方も、選択。

心の豊かさを求め、何かを律するも選択。

 

哲学を着る。

 

それが「山内」というブランドだと思っています。

 

 

今年も残りわずかとなってまいりました。

年末年始のギャラリーは、12月29日(木)が最終営業日となります。

年始は1月3日(火)よりスタート予定となります。

 

私事ではありますが、今年は「胆力」というテーマでコンフォートゾーンから出るべく自分自身に挑戦を課しました。

新社屋改装。そして姿勢改善。

結局、高みへジャンプしたい時に上ばかりを気にしていては上手く飛べないということ。


【---重心は下---】


基礎体力、基盤となる体作りをして、膝をしっかり曲げてスプリングを効かせる事。

日頃の訓練なくして飛躍はないなと実感し、これまでの人生で一番と言えるくらい、“基本” に立ち返った年でもありました。

2022年で地道に溜めたエネルギーをバネに、来年は山内にとって「リニューアル」な年になれるように進めていけたらと思っております。

 

 

洋服に限らず、見えていない部分に拘っていけたら、時間はかかるけれど・・その分、より伝わることがあるのだと信じています。

 

 

作 / 山内 知