全て自分自身の問題。

山内は、「春夏」「秋冬」のサイクルで一年回っていますので、今は春夏が終わり、秋冬に入る節目の時期になります。

節目と言っても、既に春夏の量産、次の秋冬の生地打ち合わせに入っています。

ブランドをスタートして、7年が経過して8年目に突入しましたが、節目に常に考える事はいつも同じで、この先ブランドをどのように進めて行き、理想に近づけていけるかという事です。

私の理想は、自社で考えた商品を、自社で作って、自社で販売し、それぞれのスタッフが、それぞれの仕事を尊重し、理解し、助け合いながら仕事が出来る会社を作りたいと思っています。

その理想が、すごく難しく、そのためにこれをやってみて、それによってこんな問題が出て来て、、、またこれをやってみて、、また問題発生して、軌道修正して、の繰り返しです。

理想を持ちつつ、軌道修正をして、ある程度間違った方向に進んでいないかを確認しながら、また新たな理想が出て来て、そこに向かって行こうとしています。

 

最近少し立ち止まって考える事が出来るようになったので、冷静に考える事が多いです。

ファッションの専門学校を卒業して、卒業生の全員がアパレル関係に就職するのですが、今自分の知る限り同級生でアパレルの仕事に就いている人は一人もいません。

もっと華やかな世界だと思った、拘束時間が長く体力的にしんどかった、時間とともに夢を持てなくなった、年齢と条件のバランスが耐えれなくなって来た、

だいたいどれかに当てはまり、35歳くらいまでにはほとんどがアパレルから離れて行きます。おそらく大手は別だと思います。

なんだか、単純に寂しいです。

誰しもが洋服が好きではじめた仕事なはずなのに。

どんな場合でも、最終的に自分自身がどのような考え方に切り替えて生きて行くかだけの問題で、誰かに与えられただけのモチベーションはすぐになくなります。

 

これからもっともっと時代は「心の豊かさを求める」流れが強まると思います。( ≠ 楽が出来る生き方と勘違いする人が多いように思います。)

どのようなモノを選択して、どのように生きて行くか。

これからも理想を持って、覚悟して仕事をしていきたいと思います。

作 / 山内