想いを形にする。
各店舗での展示受注会で、ようやく製作したサンプルを披露する事が出来ました。
心を込めて製作に取り組んでいるため、コンスタントにこなしていく事は大変困難でしたが、
出来上がった洋服は全て納得のいくものばかりです。
私は約12年の縫製経験があり、世で言う高級服を仕立ててきました。
その経験を生かし、見えない部分にこそ手間をかけ時間をかけて仕立てる事で、効率を重視した作りの洋服に比べ、出来上がりの表情が全く変ってきます。
身体に馴染ませるために、本来ミシンで縫う箇所を手まつりにしたり、糸継が分からないように糸抜き仕様にしたり、
縫い代端をロックミシンではなく、芯地で縫い返しをしたりと、常に美しさと強度などのバランスを考えます。
デザイナーの山内さんから始まり、パターンナーさん、機屋さん、加工屋さん、などを経てきて、私の縫製で台無しにする事は出来ません。
いろいろな専門分野の方達からようやく一つの洋服が出来上がります。
そんな「山内」の洋服を隅々まで観察してみてください。きっと何か感じて頂けるはずです。
作 / 齋藤