整理 整頓

 

こんにちは。

 

今回は山内の一面について少し違う方向からお話ししようと思います。

 

山内のアトリエ内では常に整理整頓が徹底されています。

作業を始める前や次の作業に移る前には一度きちんと作業台を片付け、作業をしている際も整えながら進めています。

整理整頓をすることは作業効率を上げることや丁寧なモノづくりを行うことに繋がってくるのはもちろんですが、アトリエの中ではそういった目的をある意味一切気にせずに整理整頓が行われているように感じます。

 

アトリエスタッフは一つ一つ意識して整理整頓を行っていますが、デザイナーの整理整頓は半分無意識的に行われているように感じます。

デザイナーを見ているとどんなに忙しい時でも常に周りが整理されており、そして何より一番丁寧でスピード感のある、そんなものづくりを行っています。

その自然に行われる整理整頓は一朝一夕で身についたものではなく体に染み込んだものに思われます。

 

山内の服はその縫製技術とデザインが特徴的であり本来整理整頓はその過程でしかありません。

しかしシーズン、アイテムを問わずその背景に脈々と流れているブランドらしさというのは、デザイナー本人に染み込んだそういったところからきているように思われます。

そのため実は整理整頓を徹底するというアトリエの空気感が、もの作りの大前提にあるブランドの土台となっているように感じます。

 

今回は整理整頓という切り口から山内というブランドとその服について触れましたが、この体に染み込んだ哲学が山内の洋服に織り込まれ、その服を着てくださる皆様にも受け継がれているものであると思います。

山内の服は出来上がったそのもの自体がとても良い面構えをしていますが、やはり自分達の立ち振る舞いもブランドのらしさとして服に織り込まれていきます。

今後も山内ブランドとしてどうあるべきかを常に追求しつつ、日々邁進していこうと思います。

 

現在山内では23aw展示会の真っ只中です。

今年も山内の得意なメンズ秋冬アイテムがずらりと並んでいます。

 

山内の哲学はどうしても写真からは伝わりきれない部分があります。

シーズンアイテムが一堂に会する機会は受注会機会しかありません。

 

本日で東京展示会は最終日ですが、是非一度実物を見ていただきその哲学を感じていただけたらと思います。

 

作 / 倉員