「日本の心」

日本人が思う日本の良さと、外国の方が思う日本の良さは違って当たり前だと思います。

先日まで地元愛知を離れ、各地を飛び回っていましたが、やはり帰ってくると“ほっ”とします。

海外の方が日本を旅して製作した動画をたまたま目にしましたが、なんでもない普通の姿こそ、そこに『格好いい!』と感じたのではないでしょうか。

山、川、舞子さん、お城、街並み、静けさにも特別感を抱いたのかも知れません。

デザインも同じだと思います。

日本で生まれて日本で育ったという事実、その流れている血や、形として表し辛い価値観というものこそ、既に変えがたい特別なモノの様な気がします。

 

私は個人的にサプライズプレゼントが好きです。

国宝である松本城を通りかかった時、お土産屋さんでコマを2つ買いました。

いつもお世話になっている穴かがり(ボタンホール)職人さんのご夫婦の顔が浮かんだからです。

日頃のお礼も、忙しいとなかなか言えないものです。

この機会に、仕事以外の会話ができて、初めて知る事もあったりして、笑顔で向かい合えるこの暖かい空間に、私が嬉しくなりました。

ーーー人ほど冷たいものはないが、人ほど暖かいものはない。ーーー

どこかで読んだ言葉。

人が居なくては仕事は出来ない。そう思うのです。

以前にサービス業をしていましたが、喜んでもらえ、必要とされる事がやり甲斐に繋がっていました。

直接お客様と触れ合う場面が少ない現場だからこそ、身の回りの身近な方々に感謝を伝えたいと思うのです。

ちょっと地味で気の利いたプレゼントかどうかはわかりませんが、心が通じ会える日本風のサプライズは、今の時代に、悪くないんじゃないかなぁと改めて感じています。

作 / 伊藤