服の前と後


先日無事東京展示受注会を終え、2月17日からオンライン先行予約の開始、2月22日から名古屋展示受注会と続きます。

 

今回で4回目の東京展示受注会を終えましたが、ファッションは世の中の状況を顕著に反映するものだと改めて実感しました。

コロナ禍以降の世の中の流れに揉まれて、今ファッションの置かれる状況は毎シーズン大きく変動しています。

それはコレクションへ向けて準備をしている際も、卸先さんからお話を聞く際も、お客様とお話をする際も感じます。

 

そしてそういった積み重なりの上に出来上がった「服」という存在。

様々な状況によって出来上がるからこそ、その捉え方・扱われ方によって価値観が大きく変わるものだと思います。

山内の洋服はそういった状況を踏まえつつも、やはり最終的に仕上がった実物に非常に価値を置いていると感じます。

 

これまで何度となく実感したことですが、やはりモノ作りというのは思い通りにはいきません。

それだからこそイメージしているモノが出来上がっていくことの素晴らしさを感じます。

そして思い通りにいかないこともある分、思っている以上のものになり得ることもまたモノ作りです。

コレクション直前まで縫製者さんの皆様に協力していただき、急ぎつつも丁寧に縫い上げていただいた洋服を見て、特にそのことを実感しました。

社内のメンバーだけでなくコレクションに携わってくださった皆さんが本当にコレクションへ向けて、一緒に走ってくださっている、そんな感覚を覚えました。

展示受注会が始まってからも縫製者さんや生地やさんなど、製作に携わってくださった方々にも多くお越しいただけたことでその思いはより強まった気がします。

 

たくさんの方によって作られた服。

そしてそれを着用してくださるお客様。

作ってくださる方とお客様とが展示会という場所で隔たりなく交わる。

それは日本人によるモノ作りを掲げているからこそ、関わってくださる方々の距離が近く実現できることです。

 

最初にも書きましたが服の価値は捉え方によって大きく変わってきます。

しかし本当の服の価値とはモノ作りが始まる最初にいる人とそれを使う最後にいる人が分断されずに一筋に繋がった時、はっきりと見えるものだと思います。

モノ作りが思い描く以上のものに昇華し、そこに価値が生まれる。

山内の服・服作りはその近くまで近づいてきていると思います。

 

今シーズン24-25awでは、より山内らしさのあるコレクションに仕上がっています。

移り変わりの早いファッションだからこそ、中心となるブランドの芯が顕著に現れます。

初めて山内を知ってくださった方にもこれまで山内を応援してくださった方にも見応えのあるコレクションだと思いますので、是非コレクションを実際にご覧いただき、着用いただければと思います。

 

服のその先にあるものを感じ、実際に袖を通してみると少なからず新鮮な発見があるのではないでしょうか。

 

 

◉名古屋展◉

日程:2024年2月22日(木)〜26日(月)

時間:12:00〜19:00

場所:@山内ギャラリーショップ 名古屋市名東区社台1-146

   052-737-2135

 

◉オンライン先行予約◉

日程:2024年2月17日(土)〜2月26日(月)

場所:公式オンラインストア

   https://yamauchi.jp.net/collections/2024-autumn-winter-new

お問い合わせ:052-737-2135

 

 

/ 倉員