まずはあと10年。

 

子供が出来てからかなりの頻度で風邪を貰う様になり、今も3~4日前から熱が下がらない中、ブログを書いています。

常々このブログでも書いている様な気がしますが、日本でモノづくりを生業としていくことの難しさや、
自社ブランドを発信し続ける事の困難さを痛感しながらも、これが自分の生きる道であると言い聞かせながらひたすら日々仕事をこなしています。

仕事である以上ビジネスとして利益を上げていかなければいけないという当然の事実と、
時間をかけてコストをかければかけるほど作りたいモノへ近づいていく当然の事実をどうバランスを保ちながら、今出来る最高のモノを作り上げていくか、、、
これも当然の悩みであることも事実。

そして今の日本の制限のある働き方の中で、グローバルな商品と比べられる現状。
いかに同じ土俵ではなく、独自の提案の中で自分たちの作るモノが必要とされるかは、
かなり綱渡りの作業と分かりつつも、日本で作る洋服は世界でも勝負できるモノであると信じています。
それもまたかなり非現実的で無謀な挑戦の様にも見えますが、それも自分の選んだ道であると思う今日この頃です。


山内の提案している洋服は純日本製です。
生地もパターンも縫製も全て日本人の手によって作られてます。
また、その関わっている全ての人が誠実で熱量があり、向上心のある方達ばかりです。
日本で洋服を作る現場とともに山内は進化していきます。
そこには大きな決意があり、誠実で真面目にコツコツと積み重ねてきた技術、それを支える精神力があります。

山内の作る洋服で、私なりに一生懸命考え続けている伝えたいことがたくさん詰まっています。

それはモノづくりに限ったことでは無く、文章にするとかなり哲学的で押し付けがましく思われることもあると思いますので、あと10年山内を本気でやり続けた際に少しずつ言葉にすることが出来ればと思います。


山内の洋服を羽織った際、ハンガーにかかった洋服をご覧になった際に、その想いや匂いを感じていただける様な「モノ」を、これからも誠実に作り続けたいと思います。


作 / 山内