初めてのパリ展示会へ向けて。

 

こんにちは、知美です。

長い残暑も懐かしく、早く肌寒くならないかなぁと思っていると、あっという間に寒くなって、気付けば年末年始のお知らせをしなければと考える「12月」が目前です。

来年は山内として大きな1年になりそうです。

 

デザイナーが元々渡仏していた経歴から、いつかはフランスの "パリ" で新作を発表したい・・。

そう当初から考えを持っていました。

むしろ、前ブランドをスタートした時からその思いを持ち洋服作りをしていたため、おのずとヨーロッパのシルエットをイメージした設計になっていました。

しかし日本でのものづくりを熟考し続け、日本の空気に触れたものづくりに開眼し、そこから「山内」が始まりました。

 

 

ある方との出会いで、新たなご縁をいただき、この話は進み出しました。

 

新社屋へ移り、世界でも有名な生地屋さんがデザイナーに会いたいとわざわざ足を運びに来てくださったり、私もファッション学生の頃に目を輝かせながら購読していたかの有名な雑誌や繊維関係の新聞の記者の方がギャラリーショップへお越しいただいたりと、新たな人脈と刺激が増えた事は想定外でした。

 

土の中で暮らすモグラが地上に顔を出した際に、こんなに太陽は眩しかったのかと改めて思うような感覚に近く、ファッションってこうゆう動きだったなぁと再認識する事も多々あり、以前の "隠れ家" であった場所が懐かしく思うこともありますが、「出会うべくして出会う」・・・周りの方も少しずつ変化した今、新たな1歩を踏み出しています。

 

そして今、初めての【パリ展】へ向けて準備しているところです。

 

本人は、帰国してからパリを意識しないようにしていたと語っていますが、無理に意識しなくても自然な形でこの出会いとなったことを、嬉しく感じています。

 

この業界を目指していた人なら共通して言えることだと思いますが、パリやミラノやニューヨーク。

私自身も "パリコレ" に憧れ、一人でパスポートを握り締め、ランウェイの会場まで一目でもいいからとファッションウィーク中は頼み込んで無給アシスタントをさせてもらい、無鉄砲でしたが今でも色褪せない思い出です。

 

昔はアプリなども普及しておらず、見知らぬ国の町行く人に展示会場への道を尋ねたところ、「知らないわ」と言われた経験があり、この業界特有な空気感だと冷静に感じつつも、服が好きでも続けられないと言われる厳しい世界で、長年この道一本で続けて来れたことをとにかく周りの皆さんに感謝するばかりです。

 

2026年1月22日から一週間、パリでも「山内」をご覧いただけます。

今やフランス製・イタリア製も、現地の方が作っているわけではない現状だとお聞きしました。

是非機会がありましたら、元祖洋服の地であるフランスの空気の中で、日本の繊細なアイデンティティーを改めて感じていただけたらなと思っています。

 

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そこで、業務全般を行うアトリエスタッフを若干名募集します。

また店舗スタッフ(オンラインストア業務含む)も希望でしたら合わせてお声かけいただけましたら枠がございます。

パートタイムや縫製の在宅ワークも可能です。直接ご連絡くださいませ。

採用情報

 

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まだまだ寒い日が続きますが、年内から26ss春夏物のデリバリーが始まってきます。

まだ冬物をご覧いただけていない方は是非、茶屋ヶ坂の新店舗でも引き続き展示しております。

 

年末年始の営業や今後の最新情報につきましては、公式サイト内「news」の更新をご確認ください。

 

 

 

作 / 山内 知