23213-doro / スクラップ・3way ミリタリーコート

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---商品説明---
アウターとライナーはそれぞれ別々でも着用が可能で、アウターは春先や秋頃のアイテムとして、ライナーは秋冬のアイテムとして使用でき、合わせて着用する事で真冬まで対応可能です。
一般的な3way仕様のアイテムは、アウターとライナーをジップで脱着するものが多く、その際にアウター、ライナーどちらかに、脱着用のジップのディ テールが残ってしまいます。

単体で着用した際にそのディテールがデザインの邪魔になり、私はそのような仕立ては好みません。
それぞれで着用した際にも余分なディテールがなく、さらにシンプルに収めていくためのデザインを考えました。
また、先述したように山内のデザインポリシーの中で、多種多様な付属を使用しないように心がけています。
付属種類もシンプルに、ジップとボタンだけでまとめ上げるのが好みです。
このようなミリタリー系のアイテムには、よくドットボタンが用いられますが、山内はボタンのみで収めています。
ブランドコンセプトでの純日本製の括りも同じくですが、私の性格上、全てを取り入れ、選べる環境で出来上がるモノではなく、制限の中でより良い モノを選び、そのチョイスの中で熟考して完成させるデザインを目指しています。
まさにこのコートの脱着方法は、かなり時間をかけ、試作を繰り返し出来上がったディテールです。 2年前の秋冬で発表し、それから多くの再販のお声を頂いておりましたので、今期のコレクションで再提案させていただきます。
縫製に手間暇をかけ、それが山内の最大の特徴ではございますが、ここまで時間のかかる縫製はこのコートが歴代1番です。
型紙パーツの数は約90パーツあり、ステッチをデザインの一部と捉えている山内の真骨頂で随所にダブルステッチ、それに伴う糸貫作業も約50箇所ほどあります。

また、ライナーのリブは、通称「山内リブ」を使用し、全ての工程に山内の精神が宿ったアイテムです。
ハンガーにかかっている状態からオーラを放ち、着用した時の高揚感は群を抜いています。
モノとしてのカッコよさは男服の醍醐味と捉えていますので、まさに山内の真髄と言えるアイテムで間違いありません。

※山内リブ...リブの上に生地を乗せ、リブにテンションを加えながら、生地に一本一本手作業でステッチを施したリブ 布帛のアイテムとの相性、色目の統一感など、出来合のリブとは全く異質の山内オリジナルリブ


歴代一製作に時間のかかるアイテムをドロスクラップで再構築しました。
スクラップシリーズは、他のアイテムよりも手間のかかる作業が多く、それがこのパーツ数のアイテムになると相当な時間を要します。
モノづくりでは関わった人の数、それに要した時間の分迫力が増すものです。 その迫力は圧倒的で、他を寄せ付けない威圧感さえ感じます。

現時点での山内最高の作品であると思います。

 

 

---スクラップシリーズ---
弊社が年2回コレクションを発表し15年が経ちます。
毎シーズン新たに試作をしていく⽣地や、コレクションで使⽤している⽣地はかなり多く、種類も多岐にわたります。
また、⽣地製作には最低ロットがあり、コレクションでのオーダーによっては、かなりのメーター数が残ってしまう現状があります。
その状況は世界のアパレル業界ではも等しく、その在庫となってしまった⽣地を、破棄している事実もあります。
その量は膨⼤で、⼤きな社会問題ともいえると私は思います。
ものづくりに関わる以上、全てのロスをなくす事は難しいとは認識していますが、せっかく原料から紡績、設計織りを真剣に取り組んでいただいた⽅々の⽣地を破棄する事は考えられません。
⼭内で使⽤している⽣地は、全てが思いの詰まったテキスタイルですので、新たな⽣地の使⽤機会として考え取り組んだシリーズです。
弊社の数あるストック⽣地をランダムにカットし、⽣地の状態で加⼯、染めの⼯程を加え新たなテキスタイルに変化させました。
その多種にわたる⽣地を使い、洋服の各パーツにランダムに振り分け裁断し、組み上げていきます。
このシリーズでも洋服にしてから加⼯する「製品加⼯」ではなく、⽣地の状態での「⽣地加⼯」までで留め、⼭内の縫製技術で丁寧に仕⽴てています。
⼀点⼀点違った表情を⾒せるパッチワークのようなアイテムですが、同じトーンでの染め上げにより、⼭内らしくカジュアルになりすぎない様意識し ています。
スクラップシリーズは、従来の量産よりも時間をかけ製作を⾏うことで、より付加価値を加え、⼿間暇かけて仕⽴てることで、より⼀層の特別感が⽣まれます。
今期は、全ての⽣地に奄美⼤島での「泥染」を施し、本来の⽣地⾊の違いから、全てが異なったダークブラウンに染め上げました。
⼀⾒すると同⾊に⾒えますが、近くに寄ってみると、いろいろな⽣地の表情や、⾊味の違い、感触の違いがあり、⼼踊るアイテムに仕上がっています。

 

 

---表地説明---
アルパカ×キュプラボア (富士吉田産地)
もともとキュプラの産地である富士吉田市で、代々キュプラ織物を製作していたwatanabe textileさんが手がけるテキスタイル。
(今期のアイテムで、こ のテキスタイルを使用したアイテムにはwatanabe textileさんの織りネームを つけています)

ウールとアルパカが程よくブレンドされたモコモコとした素朴な質感が特徴の生地は、キュプラ混の概念を覆す全く新しい境地です。


---染色説明---
泥染め (奄美大島)
奄美大島に自生するテーチ木をチップ状にして、2日間煮出し、醗酵させて出来るテーチ木染料を使用する染色方法です。
その染料に何度も浸すことで染め上げた茶褐色の生地を、奄美の泥の中で同じく何度も染め上げています。
テーチ木染料のタンニンと泥の鉄分が反応し黑褐色、濃茶となり生地に固着する染色方法で、最初は少し張り感のある仕上がりですが、着用するにつれ張りも落ち着き、経年により色変化も楽しめます。

湿気の多い日本の夏には特に効果的な消臭、防虫の作用を備えていることも特徴です。

 

---仕様詳細---
・品番 / 23213-doro
・セットアップ提案商品 (パンツ 品番 yc68-232-doro)
・サイズ展開 / 2, 3, 4
・色展開 /  scrap doro mix
・スクラップシリーズ
奄美大島の泥染め
・純日本製
・お洗濯 / ドライクリーニングのみ
・左右腰ポケット+左右胸ポケット+左右胸内ポケット
・比翼あき
・ドッキングコート
・山内リブ

 

【アウター】
---混率---

表地 – mix生地
裏地 – 綿 70% ポリエステル 30%

※表地は様々な生地をmixしますが、メインはコットンです。

 

---仕上がり寸法表--- ※洋服の特性上多少の誤差は生じます。

  着丈 肩幅 胸囲 裄丈 袖口
2 99.5 - 129 85.6 32
3 102 - 133 87.9 33
4 104.5 - 137 90.2 34

 


【ライナー】
---混率---

表地 – mix生地
裏地 – 毛56% キュプラ16% アルパカ14% ナイロン14%
袖裏 – 綿 70% ポリエステル 30%
リブ – 綿 83% ポリウレタン 17%
袖中綿 – ポリエステル 100% (シンサレート)

---仕上がり寸法表--- ※洋服の特性上多少の誤差は生じます。

  着丈 肩幅 胸囲 袖丈 裄丈
2 74 - 120 - 88
3 76 - 124 - 90.3
4 78 - 128 - 92.6
           



〈 着用モデル 〉 170cm 60kg
〈 着用サイズ 〉  scrap doro mix - size4


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